八ヶ岳のアルパインルート 阿弥陀岳北西稜に挑戦

2日目 北西稜の登攀

翌日は4:30に起床。先日「僕はしっかり起きますよ!」などと大口をたたいたが寝坊した。

いつもの事なので気にしない。

朝食は袋ラーメンにお茶で水分をたっぷり取り、準備万端で出発した。

先日のラッセルの苦労もあり露岩までは40分でついてしまった。

天気予報は晴れだったが雲が切れず、好天を願いながらの歩きとなった。

雲が切れ始め青空が見え始めたのは第1岩峰を登り始めた頃、強風の中これから登る第2岩峰が姿を表した。

北西稜の核心といわれる第2岩峰の登りはやはり厳しかった。

第2岩峰の基部から左にトラバースするルートと、真上に見えるクラック沿いに登る2つのルートが有るようだ。

私達は直上するクラックのラインを辿った。

プロテクションはPETZLのハンガーボルトが嫌らしいポイントごとに決めてあり、死の恐怖という物はない。

とはいえ、アイゼンとグローブで登るにはなかなか難しいルートだ!

僕は無念ながらフリーで越えられず、カムなんかで休みながら、なんとか抜けきることが出来た。

抜け口からは今まで歩いてきたリッジが一望できる。

その後は簡単なクライミングが続く。

岩を登らずに山頂まで抜けることも出来るようだが、せっかくだしクライミングを楽しむ直上ルートを辿った。

第2岩峰から2~3ピッチで阿弥陀の登山道まで抜けられるだろう。

2日目 下山

阿弥陀からの下山は中岳沢、行者小屋を経由した。

中岳沢はシリセードで下れたため、コルから10分くらいで行者小屋まで着いた気がする。

しかし、久々の重荷、強風の中でのクライミングで疲れがどっと出てしまった。

テントを撤収するまでは良かったが、その後の南沢を下るのに非常に苦労してしまった。


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