雪山登山はとっても危ない、雪山に行ったことのない人はそう思っている事が多いのではないでしょうか。
雪山は確かに危ないですが、何が危ないのか、まずは理解する事が大切です。
夏山と比較する事で、雪山には行ったことがない人向けに、雪山の何処が危ないのか?を解説していきます。
進む方向がわからない
雪が積もっているため道がなく、どちらに進めばいいかは自分で判断する必要があります。
テープなどの目印が付いている時もありますが、一般登山者がつけている場合もあり信頼できる物ではありません。
事前に山の地形を確認し、進むべき方向がイメージ出来ることは最低限必要と言えるでしょう。
GPSを利用してもいいですが、故障する可能性も0ではないため、地図から進む方向を判断出来る知識が必要でしょう。
他人の力を頼ることが出来ない
まず、夏山に比べ登山者が少ないです。次に山小屋が営業していないことが多いです。
夏山でケガをした場合、倒れていれば他の登山者が見つけてくれるかもしれません。
歩くのが遅くなれば、山小屋に泊まれば良いでしょう。冬山ではそういった事が出来ず、自分たちの力で全てを切り抜ける必要があります。
逆を言うと、雪山初心者の人は山小屋の営業している雪山や、人が沢山入る山やシーズンにチャレンジすると良いでしょう。
しかし、基本的には自分たちの力で登れる山にのぼることが大切です。
悪天時の危険が高まる
天候が変わりやすいのは夏山と同じですが、冬山では悪天の期間の方が長いと思いましょう。
冬山では1週間天気が崩れ、行動ができないといった事もあります。
また、山域によっても天気の変わり方に特徴があります。日本海側に近い高い山ほど、天気が悪くなる確率が高く、悪くなったら長い間悪天が続くと思いましょう。
天候が崩れ、行動ができない場合でも、落ち着いて行動できる知識と経験が必要といえます。
時間切れのリスク
雪の量にもよりますが行動時間が、夏山の5倍になることもあります。
それ程に雪をかき分け山を登るのは大変な作業です。
また、登るのに時間がかかるだけでなく、下山にも時間がかかります。
道のない尾根を慎重に降りていくためです。また、道を間違える事あり、登り返しにも時間を要します。
予定の時間に下山できない事も多く、雪山に登る場合は”予備日”を数日設定する事が多いです。
雪山の必需品(一部)
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コンパスと地図を必ず持参しましょう。
地図は書店にて「国土地理院」の1/25000地図を購入しましょう。
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地図が読めないのであれば、雪山に行くべきではありません。
アライテント(ARAI TENT) スーパーライト・ツェルト1 1~2人用 34224048
日帰りでも持っていきましょう。
悪天での停滞時、道に迷った時、持っていれば1晩耐えられるかもしれません。
最後に
今回ご紹介したのは夏山と比較した場合の雪山の特徴です。
雪山には雪崩などの雪山特有のリスクも存在しています。本サイトの別記事や、書籍などからも情報収集してから実行に移しましょう。
怖い、危険なのは登る山の事を知らずに無茶をすることです。