11月にニュージーランドに行くことになった。
トレッキング大国でもあるニュージーランドに行くのなら、1週間くらいは山に登りたいのが山屋でしょう!
しかし、今回の旅は嫁さんとの新婚旅行・・・!!!
ハードなルートに嫁さんを連れて行ったら後々と問題になる事間違いない。
でも簡単な山だと自分が満足できない。
嫁さんが嫌にならない、そこそこ登りごたえのあるルートとして候補に上がったのが、マウントクック国立公園のミューラーハットルート。
1泊2日だし嫁さんも嫌にならないでしょう、という事で、
マウントクックの麓から山小屋まで登るルート「ミューラーハットルート」に登ることに決定!(強行ですが…)
事前に山小屋の情報を調べると、「アイゼン、ピッケルは必要」との事、
嫁さんはどちらも持っていないため、日本で購入していくことに。
11月のニュージーランドは春で、朝晩に行動するつもりもない、
比較的雪も緩むと考え、軽アイゼンを適当に見繕って日本を出発したのであった。
ニュージーランド到着~マウントクックの麓まで
空港でも色々と問題があったが、なんとかニュージーランドに到着。
今回はレンタカーを利用してニュージーランド国内を移動することに。
ニュージーランドは車社会なため、電車などの交通の便はイマイチ、
登山道具を持っていくこともあり、この選択は非常に良かった!
南島のクライストチャーチ空港から車で4時間程走り、マウントクック登山の拠点マウントクック・ビレッジに到着。
新婚旅行だしということで、宿は奮発?してハーミテージホテルをチョイス。
宿の窓からははマウントクックの雄姿を望む事が出来た。
1日目 セアリーターンまで
前日は快適なホテル泊だったので足取りも軽い。
ニュージーランドの登山道は非常に整備されており、登山初心者の嫁さんも楽しんでくれているようだった。
ミューラーハットへのコースは、途中まで「セアリーターン」という別のルートと同じ道をたどる。
一般のハイカーも多く入る「セアリーターン」のコースは登山道というよりもハイキングコースだった。
斜面には階段が整備されており、歩きやすい。(私は階段が嫌いなので微妙でした。)
一番問題だったのは日差しの強さ!ニュージーランドの紫外線は日本の4倍もある。
歩きなれていない嫁さんは大変そうに登っていたので、予想以上に体力を消耗しているようだった。
登山口から2時間程でセアリーターンに到着。マウントクックとミュラー・フッカー湖の展望がある高台だ。
1日目 ミューラーハットまで
セアリーターンから先は登山道もなくなり、目印となるのはオレンジ色のポールのみ。
踏み跡もそんなにないかな?と思っていたが、予想に反して歩きやすい登山道だった。
ちょっとした岩場を登ったりもするが、特別な技術は必要ないだろう。
標高1500mくらいから雪が現れ始めた。
トラバース箇所もあり、確かにアイゼン・ピッケルは欲しい場所だなと思ったが、
私たちが行ったタイミングでは雪も緩んでおり、恐怖感は無かった。
ただ、コンディションによっては危険地帯になるので、WEBサイトの案内に従って装備は持参した方が良いだろう。
雪のトラバース道を2回抜けるとセフトン山の雄姿が目に飛び込んでくる。
登山口から1000m程登っただけとは思えない景色に思わず興奮してしまった。
1600m程にあるビューポイントから30分も歩かずに宿泊場所であるミューラーハットに到着した。
ミューラーハット宿泊
標高約1800mにあるミューラーハット、山小屋のバルコニーからはセフトン山が目の前に、 その右奥にはマウントクックを眺める事が出来る。
山小屋は非常に整備されており快適だった。
ガスも自由に使用できる、マットも山で寝るには贅沢なくらい厚い、 トランプも置いてある、トイレもきれい、と言う事ない程に快適な山小屋だった。
食事は持参が基本だが、マットとガス&バーナーを持参しなくていいのは荷物も減って良い。
夜は満点の星空を眺める事が出来たが、風が強く、あまり屋外には長居はできなかった。
2日目 下山日
ミュラーハットより先に行くには、本格的な雪山装備と、 岩場を登れる装備が必要なので、2日目は下山するのみ。
下山日は雨予報で少し心配していたが、そこまで雨も降らず、無事に下山する事が出来た。
途中の雪面でシリセードしたりと、意外と下山も楽しめる。
オレンジポールを目印にしていけば迷う事はあまりなさそうだが、 悪天時など視界がとれないと危険に感じた。
セアリーターンの登山道までオレンジポールが続いているので、 少しでも見つけられないと思ったら、登り返すのが得策だろう。
最後に
登山口から小屋まで1000mほどの本ルートは、登山慣れしていない人でも1泊2日なら問題ない。
嫁さんも山小屋からの絶景、星空、夕焼けの風景と楽しんでくれたようで良かった。