登山における水分補給のコツ、摂取量

archive3_main

山登りで最も重要な持ち物といえば「水」です。

食料は無くてもなんとか登山できますが、「水」がなかったら100%無理ですね。

そして、「水」は「重い」です。出来れば大量には持っていきたくありません…。

どれくらい持つべきか、自分なりに考えたのでまとめます。

 

1時間当たりに必要な水分量

運動の質や体重によっても異なりますが、日本山岳ガイド協会の資料によると、

1時間の登山でかく汗の量の目安は、体重50キロの人で250mlとの事です。(体重70キロの場合350ml)

これは上昇した体温を下げるために必要な発汗量なので、比較的涼しい時期には少なくて済みます。

でも、自分で水を担ぎ上げる登山において、なるべく持っていく水を減らしたいです。

 

体温を下げるための発汗なので、体温を上げずに歩けば、そのぶん水の量は減らせます。

こまめな休憩や、歩くペースの調整が大切です。

 

参考:ガイドに必要な登山の運動生理学の知識(公益社団法人日本山岳ガイド協会)

 

コースの下調べをする

持参する水の量を考える上で大切なのがルートの下調べです。

当たり前ですが、山から下るときよりも、登るときの方が汗をかきます。

汗を沢山かく登りがどれくらいのあるのか、きちんと把握します。

登る距離の目安となるのが標高差です。登山口から山頂までどれくらいの標高差があるのかを調べます。

大体の目安ですが、標高差×2mlの水分を持っていくと良いでしょう。プラス500mlも追加すれば問題ない場合が多いです。

 

持参する水分量の大体の目安

標高差行動時間目安最低限の水分量(リットル)余裕を持った水分量(リットル)
500m2時間1.5
600m2時間30分1.21.7
700m3時間1.41.9
800m3時間30分1.62.1
900m4時間1.82.3
1000m4時間30分22.5

また、途中に水場があるかも大切な情報です。

山小屋で水が貰えるのであれば、その分も考慮して持参する水の量を考えます。

 

山の地図を購入して計画をしっかり立てましょう。


山と高原地図 槍ヶ岳・穂高岳 上高地 2016 (登山地図 | マップル)

 

水分補給のタイミング

水分補給はこまめに行いましょう。はじめのうちは15分毎など、取るタイミングを決めてしまうと良いです。

冷たい水は飲むだけで体温を下げてくれます。

ゆっくり歩き、少しずつ水分補給をする、発汗量を減らすためには意外と大切です。

 

塩分補給も忘れずに行う

人が発汗する時、一緒に塩分も排出しているため、水と一緒に塩分を補給する必要があります。

人間の身体は栄養素のバランスが大切です。汗によって水分と塩分が排出されているのに、水分ばかり摂取していたら体内のバランスが崩れます。

塩分の補給は食事でもいいですし、タブレット式のお菓子でもかまいません。

個人的にはアメはオススメしません。山を登りながらアメを舐めるのは息がしづらいので、タブレットがおすすめです。

 

こんなんを持っていきます。


カバヤ 塩分チャージタブレッツ 90g×6袋

 

ナルゲンボトルがおすすめです

ナルゲンボトルは便利なのでサイズ違いで3つ持っています。

水を毎回コンビニで買っていると、結構お金がかかります。

何度も使える、軽い、丈夫、と何度も山に行くならナルゲンボトルは非常におすすめです。

100度のお湯も入れられて、冬は湯たんぽにもなります。


nalgene(ナルゲン) 広口1.0L Tritan グレー 91311

 

最後に

水分の補給は登山において最も重要といえます。

適切な量を山に持っていくことと、こまめな水分補給を心がけ、快適な登山を楽しみましょう。


投稿日

カテゴリー:

投稿者: