モンベルの「パウダートリガーフィンガーミトン」を購入、何度か山行で使用したので使用感を紹介します。
結論としては、かなり気に入っております。
使用したシチュエーション
- 12月末の甲斐駒ヶ岳、2泊3日、黄連谷で使用
- 1月半ばの八ヶ岳、日帰りで使用
など
着用したのは、強風時の稜線、無風の樹林帯での使用、アイスクライミングでのビレイ中などです。
購入目的
一番の購入目的は、アイスクライミング中のビレイ時に使用するためです。
「ビレイする時」がどういったシチュエーションなのか、わからない人用に説明すると、以下のような状態です。
- アイスクライミング後の為、発汗しており汗冷えする(私は手汗が多い)
- 滝の落ち口、谷底で作業する場合が多く、暗く寒い
- 谷間は風の通り道になる事があり、体温を奪われる
なんといっても手が冷たい!どうにかしたかったため、保温力の高いミトンタイプを選びました。
保温力
甲斐駒ヶ岳で使用した時は結構な強風でしたが、冷たさは感じませんでした。
今までは、MIZUNOのブレスサーモ手袋とノースフェイスのシェルグローブを使っていたのですが、保温性はパウダートリガーの方が断然上でしょう。
1度、うっかりして手袋の中に大量の雪が入ってしまったのですが、その後使用していても暖かかったです。
私の経験上、ここまで濡れたら保温力なくなるよな~、というくらい濡れていましたけど、大丈夫でした。(手を入れたときに「ビチャビチャじゃん…。」と思うくらい、濡れていました。)
乾燥力
私は手袋の乾きやすさも結構重視しています。
中綿が多いため、乾きづらいかなと思っていましたが、そんな事ありませんでした。
テントで乾かす事は当然として、行動中も意外と水分が抜けてくれる印象でした。
行動中の最悪の状態は、「手袋が濡れる」→「手が冷える」→「手の周辺の温度が下がる」→「手袋が凍る」→「手が冷える」という悪循環が起こる事だと思います。
凍った手袋は乾くことは無く、体温が上がる事はありません。
フィンガーミトンの良い所は、そこそこ濡れても暖かい所です。
少し濡れた状態で行動していたら、少し乾くかもしれません。(凍ってないので多少は乾くでしょう。)
劇的に乾きはしませんが、そこそこ暖かいので1日くらい行動できてしまいます。
そして、翌日の夜にテントで再度乾かせます。
操作性
もちろん、細かい作業はできません。
フィンガーが付くことで操作性は多少改善されます。
ザックのバックルを閉める時に作業しやすくなる、くらいの感覚です。
あまり過度に期待はしないほうが良いです。
ミトンタイプとフィンガーミトン、どちらがお勧めかと言われたら、フィンガーミトンです。
私は大きめのサイズを買って、寒いときはフィンガー部分を使用せず、ミトンタイプのように使用しています。
価格
安いです!というか、冬用手袋高すぎですよ。
手袋なんて消耗品です。防水と謳っていたって、素材が擦れてきて1~2年で水がしみてきます。
フィンガーミトンは、5千円程の値段で購入できる点も非常にいいです。
使用方法
McKINLEY(マッキンレー) インナーグローブ を着用し、その上にフィンガーミトンを装備しています。
細かい作業をフィンガーミトンでするつもりはゼロです。
強風の稜線であっても、フィンガーミトンを外し、インナーグローブで作業します。
私はある程度操作性の良いグローブで5分かけて作業するより、インナーグローブで1分で作業し、すぐに保温力の高いミトンを着用する、という方法をとっています。
これは個人の嗜好だと思いますので、参考までに。
今回紹介した山道具
モンベル パウダートリガーフィンガーミトン メンズ ブラック(BK) L #1118179
フィンガーミトンタイプの手袋、安くて、暖かくて、かなり気に入っております。
商品紹介はスキー・スノーボード用、なんて書いてありますが山で十分使えます。
フィンガーミトンにリーシュが付いていないんですよ。
これがないと稜線で手袋外せません。必須です。
ヒモ括り付けるだけでも良いです。