黄蓮谷右俣遡行(沢登り) 

久々の更新です。山&クライミングにはボチボチ行っているのですが、あまり更新する気が湧かず。

ブログ更新するの結構大変なんですよね。

息子ちゃんが可愛すぎて山へ行くのを忘れてしまいそうなところですが、それでは体は鈍るし、感も鈍るし頑張って出かけております。

山&クライミングにたまにしか行けないため、目標がジムでのグレード更新に写ってきています。体重が増えすぎないようにランニングも実施中。頑張ってるな~~~~^^

前置きはこれくらいで、8月の3連休に黄蓮谷を遡行してきました。本当は剣岳のチンネに行く予定だったのですが天気の都合で転進しています。

坊主の滝 登れません

前日

剣岳に行く予定だった我々は天気が悪く転進先として南アルプス甲斐駒ヶ岳の黄蓮谷を選択。一緒に行くのは沢のパートナーのM氏、同じ山岳会のT氏とその友人のK氏の4人。K氏は会うのは2回目、T氏は初めての沢とのこと、、、。黄蓮谷なんか行っちゃって大丈夫!?!?

北アルプスは天気が悪そうだし、南アルプスはコロナの影響でアルパインしづらい感じ(バットレスとかアプローチが遠すぎる)、フリークライミングは混雑必須だしな~、ということで突貫ではありますが黄蓮谷に行くことにしました。

本来では1日前から番場島入りする予定だったため、私は息子ちゃんを祖母に預けるよう画策しておりました。その必要もなくなったので、私と祖母と息子ちゃんでスーパー銭湯に。いつもは息子ちゃんと風呂に入り忙しないところですが、本日は祖母に預けてノンビリ、実母は良いわ~。(婿養子の身で妻方の実家の付近住まいなのです。)

1日目

初日は千丈の滝の上まで予定なので比較的時間に予定があります。朝も5時に静岡出発、8時頃に日向山の駐車場に到着しました。日向山の駐車場はいっぱい、、、少し下がった所の路肩に駐車し出発とします。

日向山の林道を1時間弱歩き、トンネル3つ越えて林道のどん詰まりまで。そこから沢に降りていきます。滑滝沢の時に通ったはずですが記憶が全くありませんでした。(笑)冬で景色の感じが違うからかな?

林道の終点から沢床に降りていく

林道歩きで火照った体に沢水が沁みます。やっぱり夏は沢だな~。

暫く進むと「女夫ノ滝」に至ります。この滝は左壁のスラブをテクテク歩いて登ります。

この頃から感じ始めますが、靴が滑る!私とK氏はフェルトソールの靴で行ったのですが、スラブ上の岩では全くフリクションが感じられず最初から最後まで大苦戦しました。私とK氏がへっぴり腰で小鹿のように登るところを、ラバーソールの2人はテクテク歩く感じでした。

ワイヤーの垂れた滝はフリーで越えます。

幾つか小滝を越え、鞍掛沢の分岐も越えて進むと有名な?噴水滝に。

名前の通り、本当に噴水になっていて驚きました。(笑)写真ではイマイチ伝わらなさそうなので、ぜひ行ってみてください。

噴水滝を越えてからも穏やかな渓相、天気も、霧かな~?なんて思っていましたが晴れてきます。晴れた日に素敵な沢に居られるなんて最高!というか私、山らしい山は数か月ぶりでした。日々の行いが良いからかな^^

尾白川本谷から黄蓮谷に入ってしばらく進むと本日のハイライト?千丈の滝が見えてきます。

緩傾斜の滝で2段目上までは問題なくフリーで登れます。事前情報で3段目の水流左側が登れそうとの情報アリ。巻き道があることも知っていましたが、せっかく黄蓮谷まで来たのだから登らないわけにいきませんよね!!

まだ昼の1時で、この滝越えたらテン場です。時間も十分にあるということで3段目も登ることに。ラバーソール組に登ってもらおうと思っていましたが、歩いていた順番のまま、何故か?私がリードに、、、これには後悔、フェルトでの登攀はかなり大変でした。

1か所目の核心にとりかかる私

もう、靴のフリクションはないようなもの、よさそうなホールドに飛びつくような感じで登りますが心臓に悪い…。上部は左側の草付きが上りやすいかと思いきや、意外と悪い、、、水流近くのクラックが登れそうなのでそちらに行きますが、靴が~~~~、、、。幸い傾斜がそこまでないので、膝を岩に擦り付け、膝のフリクションで登っていきます。頑張ったな~~~。

滝を抜け一安心、後続を引き上げて少し進むと今宵の宿に到着です。さあ、ビールだ!と苦労して担ぎ上げた500ml缶を取り出すと、、、。

分かりますか?穴が開いています。悲しい。ザックの奥に入れたいたこともあり、装備もろもろがビール浸水することに。500ml缶を2本担いできたため、1本だけは無事だった事だけが救いです。意気消沈しながら装備を乾かしたりと色々準備をします。まあ、そこからは沢でのんびりお酒を飲み、焚火をし、ゆっくりと過ごせたし、最高に楽しかったですけどね!

2日目

2日目は4時半起床の6時過ぎ出発です。本日が最も長丁場、1000m以上の登って山頂に抜ける予定ですし、奥千丈の滝(200m)も待ち受けています。なるべくスピーディーに動くよう意識して行動します。

テン場から少し行くと坊主の滝に至ります。この滝もすごい見ごたえです。とても登れそうにはりませんが、非常にかっこいい滝でした。

坊主の滝の滝は右岸を高巻き、その次の滝も右岸高巻きだったかな?6丈の滝を間違えて詰めてしまいそうになりましたが、修正して黄蓮谷の2俣に到着。

冬に左俣のアイスクライミングに行ったことが思い出されます。なつかしい。

右俣出合いの滝は意外と登れそうに見えます。私は滝を直登、ガバホールドあり快適、水流と濡れること以外問題なしでした。T氏は水流右を登っていましたが、こちらも簡単とのこと。左壁は意外と悪く、M氏K氏にロープを垂らして登ってもらいます。

滝上部から、T氏登ってきたところ

そこから暫く歩くと2日目の核心と思われる奥千丈の滝に到達します。巨大でなだらかな滝なのか?大滝を登っているというよりは、連瀑帯を登っているような感覚でした。

恐らくこれが奥千丈の滝の下部

最下部はフリー、中間部は一部ロープを出しました。我々は右岸の草付きを登ったのですが、もしかしたら水流際が登れるのかも?

中間部の草付きは意外と悪くロープを出す

右岸の樹林帯に入ってしまい、高巻くような形に、しばらく進み、懸垂下降で沢床に降り立ちます。少し休憩し、奥千丈の滝の上の滝を登ります。

ここも少し悪いですがフリーで、あまりクライミングが得意でない人はロープ出した方が良いでしょう。ホールド、スタンスは十分でした。それよりも、抜けた後の乾いたスラブが怖かった…。

滝を抜けて河原歩きかな~という所でハプニング?同じくらいのペースで進んでいた別パーティー(ソロ)のお兄さんが、このまま詰めるのではなく、少し引き返して巻き道を行くのがルートだよと仰る。ここで、そんなわけないだろ~!と進めばよかったものを、我々も流れでそちらに行くことに、、、。

これがルートミスでして、だいぶ時間ロスしてしまいました。沢の左岸をずっと高巻き、できそうな所で懸垂下降して沢に戻ります。

丁度奥の滝の近くに降りることができましたが、時間もかかってしまったので、奥の滝登攀は諦め、巻く事にします。奥の滝を巻いて越えると源頭の様相、良い雰囲気です。

最後はおなじみのハイマツ漕ぎ、初めての藪漕ぎだというT氏は嬉しそう?でした。

予定通りに15時半ごろに山頂到着、予想に反し天気はずっと良く、気持ちよく登ることができました。

そこから7丈小屋まで降ります。目指すは売店のビール、、、でしたが、またもハプニング?なんとコロナの影響で売店がやっていない!そんなこと全く予想していなく、一同意気消沈。

2日目用として残しておいたお酒をチビチビやりながら、今日の沢のことについてあーだこーだ話が弾みます。長丁場の疲れ&小屋のテン場という事もあり、早めの7時過ぎには就寝。この日は夜も天気が良く、満天の星空をみることができました。

3日目

朝からこの天気!本当に天気に恵まれた3日間でした。本日は降るだけでしたので、特に書くこともなく、、、。

地元の沢はよく行っていましたが、大きな沢に2日間も居たのは初めてで、非常に楽しかったです。やっぱり沢でやる焚火は良いですね。

ただ、日帰りの沢でやるような登攀は避けようという方向に気持ちが行きますね。大きな山の中で何かあったらまずいと思いますし、なにより時間がかかるのが気になってしまいます。(ハーケン処理とかで予想以上に時間かかりますし。)

大滝登攀を絡めた大きな沢もやりたいですが、子供が大きくなってからでしょうか?まあ、また隙をみて出かけます。

持って行って良かったもの


(チャムス) CHUMS 手ぬぐい 東北別注 CH09-1200 CH09-1201 (1201-K001:ブラック)

手ぬぐいを初導入したのですが、非常に良かったです。すぐに乾くタイプで、↑のように長方形の物が良いと思います。ヘルメットの下にずっと被っていましたが、緩衝材になるし、下山時も汗を吸ってくれるので良いです。


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